こんにちは。
先日人生の戦略をしっかりと考えるぜ!って偉そうなことを書きました。
偉そうなことを書いたのですが、情報という大海原で完全に遭難してしまいました。
やはり、何がしたいかという軸をしっかりと決めないとただただ情報を集めるだけに終始してしまい、結局何も決まらないということになってしまうことがわかりました。
これは私の本当に悪い癖で、調べ始めるとすぐに気が散ってしまい、そもそも何を調べていたのか、分からなくなってしまうのです。
もっと仮説を持って深く掘っていくということが重要だと実感しました。
常にこの調べ物はなんの問いに答えるためにやっていて、その問いは本質的な問いなのか?それとも、枝葉の質問なのかを意識する必要があります。
例えば、これからいくらくらいのお金が必要なのか?を考えた際、
・実家(すごい田舎)に帰るのか、それとも東京に住み続けるのか?
・東京に住むなら、どこに住むのか?
・その場所は今後どうなるのか?不動産は上がるのか?下がるのか?
こういったそれぞれの個別論点が次から次へと出てきます。
そもそも住む場所というのは、戦術やHowであって、そういった枝葉の問に振り回されてしまいます。
この論点に答えるのは、簡単です。
例えば目黒に住む場合、現状の賃貸や中古物件の価格を調べて、
人口トレンドと不動産価格の推移から、賃貸と購入どちらがお得なのかを調べれば良いのです。
一方で、なぜその場所に住むのか?という戦略、Whyに関する質問に答えるのはなかなか大変です。
・そもそも結婚をするのか?
・子供は欲しいのか?
・子供は何人欲しいのか?
・子供の教育はどうするのか?
という個別論点が出てきます。これらの問いについても、そもそもなんで結婚するのか?なんで子供欲しいのか?子供の養育費用っていくらくらいかかるのか?とどんどん思考が発散して行くのです。
このように思考が発散していくことに対して、どれだけ論点を整理して、解を導くのかが本当に重要です。
コンサル、とくにジュニアと言われるようなアナリスト、アソシエイト、ジュニアコンサルタントと言われるメンバは、論点が明確になったあとの解を導く速度が圧倒的に早いのですが、論点を整理するスキルは身につかない、弱い印象です。
例えば、以下条件であればすぐに解を出してくれます。
・都内山手線圏内
・子供は三人(全員大学進学。中学まで私立)
・100歳まで生きる
・日本のGDP成長率は世界平均と同程度を維持し続ける
この条件で、何不自由なく生活するのに必要な費用は。。。
5.3億円です。
そしてその費用を稼ぐ方法というのも、ある程度整理されます。
サラリーマンの生涯年収が3億円前後と言われているので、
夫婦共働きで70歳まで馬車馬の如く働けばなんとかなるかなという数字です。
実際には貯蓄と資産運用をしっかりとすれば、4億円程度稼ぐ必要があります。
こういった数字はエクセルで財務モデリングを組んだことがある人であれば簡単に作ることができます。
一方で、そもそも結婚するとか?5.3億円をどうやって稼ぐのか?
という問いの答えはなかなか見つかりません。
ただ、何も情報がない状態で、0から問いを設定して、解を導くことは困難です。
ある程度の制約条件や、ケース事例があると問いのイメージは湧きやすくなります。
ただ制約条件を決めたり、ケース事例を調べ続けていると、結局知識だけ身について、何も解が出てこないという状態に陥ってしまい、行動に写せなくなります。
まるで身動きができない、日本企業のようです。
どんなに早く解を出すスキル(エクセル、リサーチ)が有っても、その前段階の問いの整理ができていないと、行動に移せない、求めていた結果が出せないのです。
せっかくまとめた時間を確保して、がっつりと考えたのに、綺麗な計画を作ることができず悔しい限りです。
じゃあ、この休みは無駄だったのでしょうか?
否!
少なくとも、子供を作って育てるのに必要な費用や、留学をする場合の学費と、労働機会損失、その後の収入増をしっかりと考えることができました。
また事前インプットの中で読んだ一冊ですが、
山口周さんも、最新著作の中で、不安定で変化が早い時代においては長期的な計画は不要で、常に柔軟に考え方、働き方を変えられる人材が強いということを書かれていました。
だから、常に100年先を見据えて、こういったことを定期的に考えるという行為自体が大事で、しっかりとした計画を作れるかどうか?ということはそこまで問題ではないのではないかと思いました。