こんばんわ。新年始まって2週間経ちました。
とりあえず、日本でも仕事が本格稼働して、
仕事もふわっとした感じの中で、忙しくなってきてます。
まずは有言実行で、、、年末年始に読んで、とても良かった本を紹介していきます。
久しぶりに、幸福な読後感に浸ることができた一冊です。
・タイトル:SHOE DOG
・著者:フィル・ナイト著/太田黒奉之
【あらすじ】
・世界的なスポーツブランドであるナイキの創業者、フィル・ナイトの自叙伝。
・野球チームに入れなかったことから、陸上選手になった学生時代、その後軍隊に入隊し、ひたすら体を鍛え抜いた青春時代。
・プライドの高い父の期待に応えるため、スタンフォード大学のMBA、公認会計士の資格を持つエリート
・MBA時代に夢見た、格安で高品質の日系シューズメーカと組んで、アディダス・プーマに挑んでいく創業時
・決して順風満帆ではなかった創業期、その後エアーマックス開発、各スポーツの名選手との契約、上場と次から次へと続くサクセスストーリー
【心に残ったフレーズ・感想など】
・道元は、「己を知ることは己を忘れることなり」と語っている
⇨今のマインドフルネスに近いものですね。
・それなのになぜ、神戸までの列車はこうも汚いのだろうか。床には新聞やタバコの吸い殻が投げ捨てられている。座席にもみかんの皮や新聞が散らかっている。さらに始末の悪いことに、どの車両も人で溢れていて、たっているのがやっとだ。
⇨よく日本人が、中国に行って、列車の中や道が汚くて驚いた!という話を聞くのですが、どうやら70年代の日本お同じだったようです(笑)。ということは、中国もいずれは良い国になると思います。
・彼らはタイガーのいろんなモデルを見せてくれた。リンバーアップというトレーニングシューズ。「いいですね」と私は言った。スプリングアップという高飛び用のシューズ。「素敵ですね」。スロウアップという円盤投げ用のシューズ。ストレートな名前に、笑うなよと私は自分に言い聞かせた。ダメだ…笑っちゃ。
⇨極度乾燥 〜極度に乾燥させなさい!〜というブランドが中国では人気です。。。ダメだ…笑っちゃ
・山を動かす者も、まず小さな石を動かすことから始める
・物ごとのやり方を人に教えてはいけない。何をすべきかを教えてやれば、思いがけない結果を出してくれる。偉大な将軍の中でも、彼ほど靴に取り憑かれていた人はいない。「靴を履いた兵士は兵士でしかない。だがブーツを履けば戦士になる。」
⇨…良い靴が欲しくなりました。
・世の中はもっと良くなると思っていたし、このシューズを履けば走りはもっと良くなるとおもっていた。この私の新年を理解してくれた人たちが、この思いを共有したいと思ったのだ。信念だ。信念こそは揺るがない。
⇨はじめてオニツカタイガから届いた靴を販売していた時のナイトの気持ちです。読んで居てとても熱い気持ちになりました。
・競争のコツは忘れることだ、私は陸上から学んだ。この事実を私は今一度自分に言い聞かせた。自分の限界を忘れる。不安、苦痛、過去も忘れる。「もう一歩も動けない」という自分の内なる叫びや甘えも忘れる。
⇨マインドフルネスとかに近いんですかね。とにかくスポーツマンの創業者らしい一言です。
・クロロックス、クリネックス、ゼロックスのような象徴的なブランドはどれも短い名前であることだ。子音はせいぜい2つ。そして、必ず名前に強い響があり、文字で言えば、KやXが心に刺さる。これはすべて筋が通っている。そしてそのすべて取り入れたのがナイキだ。
・自分の価値は、自分に関わる人たちで決まる
⇨ナイト自身、とても優秀な人物なのですが、本当に周囲の人間に恵まれた、というよりそういった人を引きつけたんだと思います。
・20代半ばの若者たちに言いたいのは、仕事や志す道を決めつけるなということだ。転職を追い求めて欲しい。天職とはどういうものかわからずとも、探すのだ。天職を追い求めることによって、疲労に耐えられ、失意をも燃料とし、これまで感じられなかった高揚感を得られる。
⇨これが本書のキーメッセージでしょう。
【最後に】
ナイキというブランドをあまり知らなかったのですが、反勢力、最新技術、挑戦の象徴読んでいてとても好きになりました。
この本の中にも、「ナイキはシューズ界のソニーになるんだ!」という記述がありました。それを聞いて、ますます好きになりました。