人生の簿記(仮)

平凡なサラリーマンコンサルのブログ

書評 モモ

こんばんは。ジラフです。

久しぶりに緩やかな土日を過ごすことができました。

明日に備えて、仕事準備とかしています。

そんななかで、たまには仕事に関係のない本も読まないといけないな・・・と思い、

手に取った一冊がこちらです。

 

・タイトル:モモ

・著者:ミヒャエル・エンデ

 

【あらすじ】

・前半部は、浮浪児の少女モモが、街の人々と交流していき、徐々に友人を増やしていきます。モモのもっとも優れた能力は、傾聴力であり、みんなモモに話を聞いて欲しくて、毎日モモの所にはいろんな人がやってくるようになります。特に観光案内のジジと、道路の清掃員ベッポはモモの一番の親友になります。

・中盤〜後半は、すこし哲学的な話を含んだファンタジー仕立てになっています。時間に対する、とある組織との攻防が描かれます。

 

【感想】

・最近ビジネス書やHow to本を読み過ぎていて、絵本のような語り口調や、結論を後回しにする回りくどい話し言葉にイライラしました。

ソフィーの世界を彷彿とさせるような、展開でしたが、ソフィーの世界ほど哲学に関する多くのことは学べませんが、時間に関する概念を学ぶことができます。

・正直言って、私に取ってはこの本自体が「灰色の男たち」なのではないかというくらいに、休日の貴重な時間を奪っていることに終始イライラしました(笑)。しかし、読み終えたあと、「そんな風に感じるほど、今の自分は時間に終われた日々を送っているのだな・・・」ということに気づくことができました。

・あとがきが思った以上に深いことが書かれていました。筆者のミヒャエル・エンデはドイツ人で1920年代に生まれたという経歴です。筆者はこの話自体は、自分で思いついた訳ではなく、電車で乗り合わした同乗者から聞いたということを書いていました。まるで本当のことだと思わせるようなこの語り口は、たくみですね。

 

たまには、なんの生産性も産まないような書籍を読んで一休みしてみることも重要です。