人生の簿記(仮)

平凡なサラリーマンコンサルのブログ

書評 人生を変えるドラッカー

私の会社はコンサルファームなので、米国式決算で、10月に契約更新などがあります。

全くスキルが向上していないのに、年収と責任がどんどん上がるっています。

合わせてストレスもうなぎ登りです。

個人的には今くらいのポジションで、のほほんと楽をしていたいのですが、コンサルという企業体は、現状維持を良しとしません。

できる人にはどんどん仕事を振って、ストレスをかけます。

出来ない人にも、その人なりの仕事を振って、どんどん育てます。

こういう環境に耐えられる人しか残れない環境なのでしょう。

私もそろそろコンサル2年目なので、次のキャリアを考えたいと思います。

それは事業会社なのかもしれないし、地元の公務員かもしれないし、海外MBAかもしれません。。。

さて、そんななかで、プロジェクトをマネジメントする上で重要度の高いスキル、

マネジメントの能力を磨ける良い本がないかと探していたところ、偶然目についた一冊がこちらです。

 

タイトル:人生を変えるドラッカー

著者:吉田麻子

 

【結論/心に残ったフレーズ】

・ほかの人間はマネジメントできないが、自分はマネジメントできる

・自らをマネジメントすることは常に可能である

知識労働者(ナレッジワーカー):自ら考え、行動し、成果に貢献する

・肉体労働者(マニュアルワーカー):指示、命令に沿ってマニュアル通り働く

知識労働者は自らをマネジメントしなければならない。自らのしごとを業績や貢献に結びつけるべく自らをマネジメントしなければならない。

・通常、仕事についての助言は「計画せよ」から始まる。もっともらしく思えるが、問題はそれではいまくいかないところにある。計画は紙の上で消える。よき意図の表明に終わる。実行されることは稀である。私の観察では成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする。次に時間を管理すべく、時間に対する非生産的な要求を退ける。そして最後にそうして得られた自由になる時間を大きくまとめる。

・成果のあがらない人は、第一に、一つの仕事に必要な時間を過小評価する、第二に、急ごうとする、第三に、同時にいくつかのことをする

 

【感想】

上記の結論や心に残ったフレーズを書き出していても思ったのだけど、全てドラッカーの著作からの引用部分です。

本小説は、一応様々な主人公が出てきますが、彼らのストーリーはあまり頭に入ってきませんでした。

過去にもしドラという小説がありましたが、あっちはドラッカーの言葉は頭には残っていません(笑)。

そういう意味ではこちらの本の方が、本質が明確でわかりやすいのかもしれません。

 

私は、自分で言うのもおこがましいのですが、エクセルスキルや資料作成能力は比較的高いです。しかし、自分で考えて仕事を進めることが出来ていません。結果、やる必要のない仕事までやってしまい毎日遅くまでワークすることになっています。

優れたプレーヤーが優れたマネージャではない、という言葉はよく聞きます。本当にその通りなのかもしれません。

しかし、優れたマネージャが、多くの場合求められます。

そして、コンサルにおいてもっとも重要な、どこまでその課題解決方法を具体的にイメージ出来たのか、、、については、実際のプレイ経験がものを言うのです。

だからは私は優れたプレーヤになる、という戦略は間違っていないはずです。

ただ、上司から言われたことをただ実行するだけの作業者でもダメなのだと、思います。

結局は、どこまで真剣にその仕事の目的、成果に拘れたかなのです。。。

 

ちょうど自分をマネジメントしたいと思っていたところなので、ちょうど良いきっかけとなる書物でした。

 

自分をマネジメント出来ないものは、何もマネジメント出来ない。

金言ですね。ドラッカーの本ももっと読んでみたくなりました。