人生の簿記(仮)

平凡なサラリーマンコンサルのブログ

書評 どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた

こんばんは。ジラフです。

気付いたら、昨年度はアマゾンで50万円以上も買い物をしていたことが発覚しました!!

私は年間300日以上海外で仕事をしているのですが、

海外で仕事をしながら、アマゾンで小物類をカートに入れたり、

移動中の読書のためにKindleをポチったりということが日課になっていました。

それにしても一企業に支払った金額として、50万円は驚異的です。

完全にFAANGの食い物になっています。

FAANG、つまり

FacebookAmazonAppleNetflixGoogleです。。。

日本初でここに喰いこめそうな会社は、メルカリくらいですかねー。

ちなみに2018年はSLAWがキーワードの一年になるそうです。

S:Spotify 音楽配信サービス。

L:Lift ライドシェアサービス。Uberのライバルで楽天も投資しています。

A:Airbnb 民泊系のサービスですね。

W:We work シェアオフィスサービスを運営する会社です。

こうやってみると、シェアリングエコノミー、フリーエコノミーを代表する企業が、

今年は華々しくデビューする見通しのようです。

シェアリングエコノミーやフリーエコノミーについてはまたいずれ所感を書きますね。

日本はこの分野でも大きく乗り遅れているので。。。

個人的には、日本の地方や田舎にこそ、こういったサービスはハマると思うのですが。

 

本日紹介する本は、年始の挨拶で、年末年始読んで印象に残った本ベスト3の一冊です。

bookkeepingoflife.hatenablog.com

 

・タイトル:どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた

・著者:吉田尚紀、石川善樹

 

【結論・筆者の主張】

・幸せに関して、究極のゴールとは「朝ワクワクして目が覚めて、夜満ち足りた気持ちで眠れるか」です。

・人間は感情を持ち、感情に思考が影響を受ける生物です。自分がどういった感情の時に、どのような行動をとるかを把握することで、自分の感情をコントロールし、望んだ結果を得られるようになる、というのが筆者たちの主張でした。

・基本的に、本書は理系と文系出身の2人のコメンテイターの対談形式で綴られており、こうしたら幸せになれる!というようなハウツー的な内容は一切書かれていません。そのようなハウツー的な話が知りたければ以下の方がお勧めです。

bookkeepingoflife.hatenablog.com

 

【気になったフレーズ・感想など】

・今は誰もが5つくらいの専門分野を持って、それを組み合わせていかないと生きていけない

⇨多様化している社会で上位5%に入らないと食っていけない世界になりつつあります。私の場合は、技術✖️ビジネス✖️アジア✖️??✖️??になりつつあります。あと4つ目と5つ目で何を深めるかが、私のキャリアを左右しそうです。

 

・最初に与えられたものを天職だと思って、そこをめちゃくちゃ掘っていけば絶対別なところへつながっていく。あまり深く考えず、いま取り掛かっている分野でディテールを突き詰めればいいんじゃないかなあって思いますね。

⇨これは半分正解で、半分ハズレですね。過労死した若手社員も多いので。。。死なない程度の環境で、腐らずに向き合う経験は貴重です。

 

・全身ユニクロって言うとちょっと恥ずかしいな、かっこよくごまかせないかな、と思って「タダシ・ヤナイです」って答えて逃げてきたんです。

⇨これ、目から鱗でした。。。面白すぎる視点ですよね。まるで「イッセイ・ミヤケ」みたいに聞こえます。

 

・自分を本当に動かしてくれる感情は何なのか、それを理解しておくことは絶対に人生の役に立つはずです。

⇨これが本書で一番アクセントがおかれていた主張だと私は感じました。これ、自分に対してもそうなのですが、一方で他人を動かす時にも非常に参考になると思うんですよね。。。そう行った意味で、欧米に有名ブランド企業が多いのって、過去2000年くらい奴隷文化があり、富裕層がひたすら人間というものと向き合った結果、どうすれば人が動くのかをある程度把握してしまっているからではないかな・・・って思うんです。ギリシャやローマの思想家みたいに、「結局、人間ってこうだよね?」みたいな。

 

・しれは自分の中に明確な基準があるからじゃないでしょうか。人と比べると際限がないけれど、自分の中に基準があれば、嫉妬心はわかない。

⇨そういったぶれない自分の価値観も、自分の感情とひたすら向き合うことで気づくことができるようです。嫉妬心を持たない人間になるには、なかなか道が長そうです。

 

・あらゆる分野のトップパフォーマーと呼ばれる人たちは、おそらくその自分を動かす感情を見つけた人たちだと思います。

 

・ゆらぎやコンプレックスみたいなのを持ち続けている人のほうが、長い目で人生を見たら活躍できているという現象もあります。

 

・人様に評価してもらわないとうれしくないっていうのは、すごく不自由な状態だと思います。吉田自分の欲望にきづいてないから、他人の評価がほしくなるってことですよね、きっと

⇨金言すぎます。正直いまのSNSでいいねを欲している人たち全員これでしょう。客観的な幸せが欲しいのであれば、とにかくお金とか、美女と付き合うということになるのですが、主観的幸せが欲しいのであれば、自分は一体何に満足するのかを見出しましょう。

 

・問いーーつまり考えるべき、振り返るべきなのは「自分の感情」だと気づきました。疲れてるなら、何に対する疲れなんだろうとか。このイライラは何なんだろうとか。そこから考え初めて、「自分と向き合う力」を身につけていくしかない。今自分に起きている現象にすら向き合えないと、「幸せ」を実感できないまま人生を終えてしまうことになる。

⇨本書でなんども出てくる、自己との対話です。

 

・どんなにAIが進化しても、外国語は勉強しといたほうがいい

⇨言語は思考を規定します。

 

bookkeepingoflife.hatenablog.com

 

・高い目標があると目の前のどうでもいいことが意味を持ち始める。将来のために夢を持つんじゃなくて、「今、ここ」の意味を増すために、夢を持つ必要があるんですよね。

 

・人生を因果ではなく、因縁としてとらえること

⇨先の夢を持って、目的に向かって生きるという発想とは逆の、ゆるーいネットワークに繋がって生きるという思考です。どこに向かうかは不明ですが、さまざまなご縁に導かれて、どこかにはとどりつくという、ある意味流される人生です。人生は二つの生き方の繰り返しだと考えています。ある時は目標を明確にして努力する時、一方で流される自分もいる。この二つを行きつ戻りつするのが人生なんでしょう。

 

【最後に】

人生を見つめ直すのに、年末年始はとても良い機会です。

自分とひたすら向き合い、どうあるべき、どうしたいのかを自分に問い続けることは、幸せになるのに必要な儀式だと思います。

本書は、世の中に氾濫しているハウツー本に疲れ、「マインドフルネス」に代表される瞑想関係の一種のスピリチュアル的な本にも疲れた方にお勧めの一冊でした。

 

ジラフ