人生の簿記(仮)

新人コンサルタントの自己研鑽記録。ゆとりとか、悟りとか好き勝手言われてる世代が、何を考えているかを綴ります。

書評 幸福の「資本」論

こんばんは。ジラフ@中国です。

昨年度はアマゾンのキンドルで書籍を30万円ほど購入していたことに愕然としました。

そのうちどれだけ読むことができて、アウトプットできたのやら。。。

今年は可能な限り、良質なアウトプットに繋げていきたいです。

さて、今回ご紹介するのはこちらです。

 

・タイトル:幸福の「資本」論 あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つのパターン」

・著者:橘玲

 

【結論】

・幸福という数値化できないモノを、可能な限り論理的に分析した結果、「金融資産」、「人的資本」、「社会資本」の三つに区分される、というややぶっ飛んだ考え方が筆者の主張です。

・「金融資産」とは文字通り、お金のことです。貯金や株などの金融資産をどれだけ持っているかが、幸福に大きく影響します。

・「人的資本」とは、個人的なスペックのことです。例えば、健康な肉体を持っているかどうか、や労働市場において高い価値(資格や学歴)を持っているかどうかは、幸福に大きく影響します。

・「社会資本」とは、人間関係です。家族や友人、恋人がいるかどうかは、幸福に大きく影響します。

・この三つをバランスよく積み上げることが、幸福への近道であり、この三つが全て0に近い状態は、貧困で不幸せである可能性が高いです。

・一般的には、高学歴な頭でっかちは、高い給料を貰い、個人スペックも高いのですが、恋人がいなかったり友人がいないので、三つのうち二つしか満足していません。同様に、退職した年金暮らしの老人は、金融資産のみ持っていますが、人的資本や社会資本は持っていません。これもまた完全な幸せな状態ではないのです。

 

【感想や気になったフレーズ】

・人生を支える三つの資本=資産によって、幸福の条件である自由、自己実現、共同体=絆

⇨橘さんの本って、ファクトベースで論理的に書かれているので参考にはなるのですが、こころをえぐるような内容が多いですね。私のような海外で働く人は社会資本からは切り離されて居るので、少し他者に比べて幸福感が少ないようです。

 

・多くの最貧困女子に取材した鈴木大介氏は、そこに「三つの障害」があるといいます。それが精神障害発達障害、知的障害です。

⇨最貧困女子というキーワード自体知らなかったのですが、最近出会い系アプリに関して深く知るうちに、日本では大きな社会的問題になっていることなんだと気づきました。男でも今後、三つの障害起因で不幸になる人が増えるのではないかと思っています。

 

・No Money, No Freedom

⇨その通りですね。これに反論できる人はあまり居ないのではないでしょうか?

 

・①年収800蔓延までは収入が増えるほど幸福度は増す。②金融資産1億円までは、資産の額が増えるほど幸福度は増す。③収入と資産が一定額を超えると幸福度は変わらなくなる。

⇨これも良く聞く話なのですが、今後は800万円で得られる幸せ自体が目減りするのが円安日本です。格差が拡大すると、この理論は成り立たないのではないかと思います。

 

・マイナス金利の世界では、賢い人は利潤を最大化するために金融資本よりも人的資本を有効活用する、すなわち働くのです。

 

・投資対象を選別する費用対効果も含めれば、「上場インデックス世界株式」に積立投資するのがお勧めです。

⇨コンサルになって、いろいろと勉強しているのですが、そもそも企業価値を正しく測って、やすいかどうかを判断する作業って、、、めっちゃ疲れるんですよね。そう考えると、世界株式に投資するのってある意味正解ですよね。今年も世界GDPはプラス成長の見通しなので!

 

・知識社会科=グローバル化=リベラル化が三位一体で進むにつれてそこから脱落する人が増えるのは避けられません

・企業であれ、個人であれ、知識社会に適応できなければ脱落するだけ

⇨その結果がトランプであり、Brexitなんですよね。リベラル派の人々って、このような世界的な右傾化ってどう捉えて居るんですかね。。。とは言え、第二次大戦前のようなブロック経済で引きこもることもできない今、ある程度のところでいい感じでバランスするんでしょうね。

 

・好きなことに人的資本の全てを投入する。これだけです。

⇨その通りですね。最後に頼れるのは自分なのですから。。。

 

・①好きなことに人的資本のすべてを投入する。②好きなことをマネタイズできるニッチを見つける。③官僚化した組織との取引から収益を獲得する。

⇨③の理由は、日本ではシリコンバレーのような優れた投資のエコシステムは存在しないので、、、大企業や政府からお金をもらおう!ってことみたいです。

 

・あなたがまだ20代だとして、35才までにやらなければならないのは、試行錯誤によって自分のプロフェッション(好きなこと)を実現できるニッチを見つけることです。

 

・①金融資産は分散投資する。②人的資本は好きなことに集中投資する。③社会資本は小さな愛情空間と大きな貨幣空間に分散する。

⇨①は上にも書いたように、あらゆるものに資産を分散投資することで、暴落した際のダメージを最小限に抑えます。②は最後に頼れるのは自分なので、、、自分の得意なところ、好きなところでマネタイズできる場所を探して、ひたすら能力を磨く!ということにつきます。③ですが、自分が本当に安らげる人間関係(家族友人)を大切にしながら、Facebookのようなソーシャルメディアで繋がる人間関係を構築する。その人間関係は半分ビジネス的な繋がりを有しており、場所に縛られないような人間関係を構築することが、重要なようです。

 

【最後に】

人って、幸せになるために生きていると思います。それはいろいろな国の憲法や、教典に謳われています。

ですが、幸せの定義は実は明確ではないのです。

人生の目的が幸せになることだと仮定すると、目的設定が不明確なゲームを戦って居るのが現代人です。

この本は、ズバリ回答を示してくれるわけではありませんが、一つの示唆を与えてくれる一冊です。

幸せになりたい全ての人に読んで欲しい一冊でした。